深まり愛~彼は一途な想いを貫く~
「今日さ……」
「うん?」

もしかして私、また振られちゃう?

不安が募っていき、恭也に体を寄せる。彼と過ごす日々は穏やかで幸せを感じていた。

それが続かないなんて、想像できない。この人を失いたくない。

好きだから。

「父親から、古谷さんと結婚しないかと言われた。俺はさやかと付き合っているし、結婚する予定だからと断った。だから、今日は父親と二人だけと思ったんだ……」

しかし、その行った先には、古谷さん父子がいた。

聞いてない!
冗談じゃない! 

と……恭也は訴えようとしたが、父親から「食事するだけ」と耳打ちされために言えなくなった。
 
実際食事するたけではなかったから、騙されたと言う。

「父親たちは良いご縁だと喜び、古谷さんも受け入れていた。勝手に話を進めないでほしいと口を挟もうとしたんだけど」
「言えなかったの?」
「ごめん……」

恭也は謝罪の言葉を発して、項垂れた。

どうして、謝るの?
私ではなくて、あの人を選んだから?

問いかけたくても。声にならない。聞きたいこと、言いたいことはたくさんあるのに……。
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