フラグを全力で育てる系女子の恋愛事情〜なぜか溺愛されてますが〜
ーーその日の放課後、私は藤君に誘われてファーストフード店にやってきた。付き合う前にも一度、藤君とここに来たことがある。
その時に「友達じゃなくて彼氏候補がいい」って言われて、めちゃくちゃビックリしたっけ。
なんだか遠い昔のことみたいで、ちょっと不思議だ。まさか本当に彼氏彼女になれたなんて、あの時の私が知ったら腰抜かしそう。
なんて私が物思いにふけってる間、藤君はなぜか固い表情で黙ったまま。
目の前のハンバーガーもポテトも、全然減ってない。
「藤君どうしたの、食欲ないの?」
顔と体に似合わず結構食べるタイプの藤君だから、私は首を傾げる。
そうしたら藤君は、ちょっと言いづらそうに口を開いた。
「あ、あのさ。ずっと気になってることがあるんだけど」
「気になってること?」
なんだろう。
「福間さんって人とは、なんでもないんだよね?」
ブッと思わずジュースを吹き出しそうになるのを堪えたせいで、軽くむせた。
「大丈夫!?」
「あ、う、うん」
ここで福間さんの名前が出てくるとは思わなかった。
でもそういえば、夏休み明けくらいから藤君は何度か福間さんのこと、私に聞いてきた気がする。
今思えば、あれってフラグだったのかな。だとした気づかなかった私、めちゃくちゃ鈍感じゃん。
その時に「友達じゃなくて彼氏候補がいい」って言われて、めちゃくちゃビックリしたっけ。
なんだか遠い昔のことみたいで、ちょっと不思議だ。まさか本当に彼氏彼女になれたなんて、あの時の私が知ったら腰抜かしそう。
なんて私が物思いにふけってる間、藤君はなぜか固い表情で黙ったまま。
目の前のハンバーガーもポテトも、全然減ってない。
「藤君どうしたの、食欲ないの?」
顔と体に似合わず結構食べるタイプの藤君だから、私は首を傾げる。
そうしたら藤君は、ちょっと言いづらそうに口を開いた。
「あ、あのさ。ずっと気になってることがあるんだけど」
「気になってること?」
なんだろう。
「福間さんって人とは、なんでもないんだよね?」
ブッと思わずジュースを吹き出しそうになるのを堪えたせいで、軽くむせた。
「大丈夫!?」
「あ、う、うん」
ここで福間さんの名前が出てくるとは思わなかった。
でもそういえば、夏休み明けくらいから藤君は何度か福間さんのこと、私に聞いてきた気がする。
今思えば、あれってフラグだったのかな。だとした気づかなかった私、めちゃくちゃ鈍感じゃん。