【短編】純恋
「……い!おーい!起っきろー」

あれ? 誰?

今何時、というかここはどこ…

…じゃない!!

腕時計を見ると1時半。

顔をあげると公園とタケ。

これはもしや……


寝てたぁぁ!?

あたしはあわてて立ち上がる。

「わーっ!ごめん!!ぢゃ、行こっか、文化祭…」

「んー、だな。クラスメイトがいませんように!」

と言って、タケは祈るようなしぐさをする。

「それじゃあ行くか!もう、時間もねぇぞ?」

笑ったタケの顔が、とっても輝いている気がした。

あたしはその表情にドキッとした。

ドキドキが一向に収まりそうにないので、笑い返してみた。

タケはきょとんとしていた。あたしが笑った理由がよく分からないのだろう。

そういえばさっきから無言だ。

…でも。

無言でも、物足りない感じがしない。

この満ち溢れる感じは…きっと恋心ってやつなんだろう。



このとき、2人は気づかなかった。

後ろから小さな女の子が来て、ふたりの影の間にハートマークを描いた事は…。






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