ネジの飛んでいる彼
未来
その夜…。

普段は、おっとりしているヒロくんなのに、私の部屋のドアを閉めるや否や、今までにないほどの激しいキスを浴びせてきた。

昼間に思わせ振りなことを言っていたせいもあり、密かに覚悟を決めていたのだけれど…。


しかし、何しろ私の家族に対して、とことん誠実かつ律儀なヒロくんである。

この先ずっと、ヒロくんと付き合っていけば、私の貞操は守られそう…。

箱入り娘ばかりの中高一貫校でよかったと思う。

私はヒロくんなら…他の男を知らなくても、別にいい。

きっと、ヒロくんも同じ気持ちだろうと思っているけれど…自惚れなんかじゃないよね?

頭であれこれ思っていながら、私もヒロくんに負けないぐらい情熱的なキスを返し、夜が更けていった…。



Fin
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