姪っ子と私
夕方、仕事から帰ったら、すっかり元気になった美玲がシッターの木村さんと出迎えてくれた。
「木村さん、ありがとうございました」
「いえいえ、美玲ちゃん、すっかり元気でした。お昼ご飯もしっかり食べられました。お昼からは眠くないようで、お絵描きしたり遊んだりして過ごされました。水分もしっかり取られていました」
「ありがとうございました」

木村さんは洗濯物も取り込んで、畳んでくれていた。
子どもの世話だけって頼んでもいつも、目についた家事もやってくれて本当に助かる。

「美玲、ご飯、どうしようか?お腹すいた?」
「うん、お腹すいた」
「何にしようかなぁ・・・」
肉じゃがとスープを作ってたら、誠也先生から電話がかかってきた。
「美玲ちゃん、どう?」
「すっかり元気になってます」
「良かった、今から行っても良い?」

誠也先生がきたら、美玲が私の影に隠れた。
「美玲ちゃん、元気になった?」
「・・・」
「美玲、先生にご挨拶は?」
「・・・」
「嫌われちゃったなぁ・・・」
「もう、美玲、チックんしてもらったおかげですぐ元気になったんだよ。美玲もチックん頑張って偉かったよ。ほら、先生にありがとうって言わなきゃ」
「いやぁ・・・」
「しょうがないなぁ。美玲ちゃん、先生、今はチックん持ってないよ」
「先生、今からご飯なんですが、先生も一緒にいかがですか?」

3人でご飯を食べて、美玲がすっかり元気な様子を見てもらった。
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