姪っ子と私
新生活
引っ越しの日が来た。
咳が出たりしたせいで、誠也さんたちから荷物の整理とかも無理しないように言われて、最後は適当に処分してしまった。

美玲は素敵なマンションの高層階の景色に大興奮。ギャーギャー騒いでる。
「美玲ちゃん、そんなに騒いでたらお熱が出るぞ〜」ってお父様に言われて、少しおとなしくしようなぁって抱っこされてた。
「すみません、お父様、美玲ったら、興奮状態で・・・昨日の夜も全然寝てくれなくて、今日はお昼寝するって思ってたんですが」
「そりゃ、眠ってられないよ。大人でも落ち着かないでしょ?大丈夫、しばらくしたら慣れるし、あれ?でもやっぱり眠かったんだよ。もう少しで寝そう」って抱っこで寝かしつけてくれた。

美玲を寝かせて、大人だけで片付けもほぼ終わり、休憩ってことでお茶を入れて休んだ。
寝ていた美玲が泣きながら起きてきた。
「美玲、どうしたの?1時間ほど寝たね」って抱き上げたら、暑い
「あれ?美玲、しんどい?体温計、どこだっけ?」って美玲を抱っこしたまま、リビングの棚を開けた。
「美玲ちゃん、やっぱり熱発したか?さっきも少し体温高めだなぁって思ってたんだけど」
熱測ったら、7度8分、高熱ではないけれど・・・
「昨日も眠れてないし、興奮状態だからなぁ、大丈夫、知恵熱みたいなもんだ。少し冷やしてやろう」ってお父様とお母様がクーリングをしてくれた。
美玲も嫌がったりもせず、おとなしくしてる。
誠也さんが「うちにも常備薬、置いとかないとだね」って言った。
私は「うん、座薬と冷えピタは持ってるよ」って冷蔵庫から出した。
「熱が高くなるようなら、入れてやったらいいけど、今は薬は使わなくても大丈夫そうだ」ってお父様に言われた
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