姪っ子と私
マンションに引っ越してきて、1ヶ月、美玲の誕生日がもうすぐ。
今日は、近所のファミレスで美玲の父親と叔父様、叔母様つまり美玲の祖父母と食事することになってる。
「美玲、今日は、パパとじいじ、ばあばと一緒にお昼ご飯食べるよ。さぁ、着替えして行くよ」
「ちーちゃんも一緒?」
「そうよ」
「誠也先生は?」
「誠也先生はお仕事」
「わかった」

ファミレスでは、美玲がパパ、じいじ、ばあばって懐いて、おしゃべりも上手になってるから、大輔さんも喜んでた。
「知春さん、美玲のこと、育ててもらって本当に感謝してる。知春さんも結婚するんでしょ?美玲は」
「美玲は連れて結婚します。相手の方は美玲のことも一緒にって言ってくださったので、結婚することにしたんです」
「本当に、知春さんには苦労かけちゃってごめんなさいね。美玲のこと、誰よりも大事にしてくれて本当に申し訳ない気持ちです」っておじさまとおばさまも言ってた。
帰りに、少しですがって結婚祝いもいただいた。
未春さんの供養も美玲の育児も何もかも青木さんの方にお世話になって・・・って言ってた。
私はなんとなく大輔さんに再婚の話とかないのかなぁって思って聞いてみた。
「大輔さんは、再婚とか考えないんですか」
「いや、未春のこと、あんなに傷つけて、美玲のことも手放して、僕はまだ再婚する資格はないと思っています」
「そうですか。私、美玲に、ママとかお母さんとか言うふうには呼ばせていません。美玲のママは未春だけだし。でも、将来、私に子どもができたらって考えたら、美玲に、私のことをお母さんって呼ばせようかと考えています。その場合、私の旦那さんをお父さんって呼ばせることなると思うんです。良いですか?」
「もちろんです。僕は、美玲にパパって呼んでもらう資格もないと思っています。実際に美玲のことを育ててくれているのは、知春さんだし、知春さんのお相手の方にもって思うと、実際の美玲にとっての両親は知春さんとお相手の方だと思います。本当にごめんなさい。そしてありがとうございます。いつも美玲とも面会させてもらって・・・」
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