僕が彼に見つかる前に (BL)

一か八か




誰も来ない場所で息を潜めてる僕

ドクン…ドクン…となるのは僕の心音

僕にしか聞こえてないはずなのに周りにも聞こえてしまうんじゃないかと思って怖くなる

何時に経ったか分からないが外が暗くなり始めたけど、僕はソコから隠れたまま動かない

どこに逃げようか。どこに行けば見つからないだろうか。そんなことばかりずっと考えてた

ここからまた見つからない場所に移動しようしたが、


「ユイ、お利口だから出ておいで?」


優しい声で僕を呼ぶ声が聞こえた

場所がバレた訳では無く近くにいるらしい。

僕は息をもっと潜めて彼が過ぎるのを待った


「ユイ、いい加減に出てこい!」


優しい声から低い声になった

苛立ってるのが分かる。でもここで見つかればまた一からになる

それは嫌だ





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