クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
その行為に驚いてしまう。今まで一緒に住んでいても彼が私に触れることはほとんどなかった。

「少しだけ」
全くと言っていいほど男性経験のない私は、一瞬身体をこわばらせてしまうも、視線を彷徨わせたあとそっと彼の背中に手を回す。

細くみえたのに、手が回らないほど広い彼の背中にドキドキとしてしまう。一気に男性だと意識してしまいそうだが、今は凛久さんを励ましているだけ。そう言い聞かすと私は抱きしめられたままになっていた。

その後、私は凛久さんのお父様達に結婚が偽りだと知られないためという理由で、
一緒に眠ることを提案された。

何もしない。そう言った凛久さんの言葉を少し寂しく感じたのは内緒だ。

もちろん、断る理由は見つからなくて、その日から大きな凛久さんのベッドに眠ることとなった。
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