クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する



昨日の心労があったのかもしれない。ただでさえいきなり結婚で環境が変わったにも関わらず、父にはあんなことを言われ、俺には迫られ昨日も眠ってなかったのだろう。

朝、倒れた瑠璃に駆け寄りたいのを何とか我慢すると、理由を着けて瑠璃を従兄弟が働いている病院へと連れて行った。

父の弟は病院を経営しており、従妹の藤堂(とうどう)隼人(はやと)はそこの医師だ。慌てて電話をした俺に『待ってるから連れて来いよ』そう言ってくれた。

隼人が診察したところ、貧血と疲労だと聞いて安堵する。

点滴を腕に繋がれ、まだ目を覚まさない瑠璃の手をそっと握りしめた。
昨夜、瑠璃から結婚をやめたい、そう言われ俺は絶望した。少しずつ距離を近づけられていると思っていた。
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