妄想爆裂・ギルガメシュ叙事詩(神殿聖娼・シャムハト)
「もちろんでございます。
村の者にも、この付近には、
絶対に立ち入りをしないように、触れていますし」

「それでは、お気お付けくださいまし」
びびった狩人は、一礼をすると、
すぐに乗って来た馬に乗り、
道を戻っていきました。

シャムハト姉さんは、
風下の水辺の石の上に座り、
たばこをふかしました。

ここ2・3日、
水辺の周辺が騒がしいので、
野生の動物たちも、警戒して近寄りません。
でも、喉の渇きは、がまんできないはず。

夕暮れ近く、
木々がざわめく音だけで、
恐ろしいほど静けさです。

シャムハト姉さんは、歌いました。
ウルクで流行っている、流行歌です。

その声はよく通り、水面の上を広がっていきます。
一人カラオケです。
ビールもグイグイ飲みます。
たき火して、BBQいいな。

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