どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
「ん……っ」
「コーヒーより、俺の方が欲しいって顔に書いてある」
「そんな…… だめです。資料作らないといけなくて」
「うん。そうだな。あとで俺が手伝ってやるから」
大好きな人の瞳はキラキラと輝いて見えた。
その瞳の中には東京のど真ん中のビルから見える最高の夜景。
「ん~、やっとキスできた」
仕事終わりのこの顔が大好き。
ちょっと疲れた顔の中に、仕事から解放された安心感を感じられて。
なんとも言えない愛おしさ。
「圭史さん」
「会社の中では社長って呼べ。万由、会いたかった」
「社長こそ、社内では苗字で呼ぶ約束……んっ」
首筋に這わす唇の温もりが冷えた体を一瞬で火照らす。
耳にかかる吐息。
「ああ?誰に言ってんだ」
耳に優しく唇を這わしながら、エッチな低い声を出す。