どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
「何?」
「ありがと」
「惚れ直したの?じゃあ、ジンベイザメ見ながら、キスしような」
「バッカじゃないの~!?」
「好きなんだろ?もしくは、ペンギンの横でキスしよ」
私は、圭史さんの肩をペシペシと叩く。
ずっとこうしていられたらいいな。
ずっとずっと……一緒にいたい。
これが本音です。
「わぁ、すごく行列」
「だな」
「圭史さんがネットで買ってくれてなかったら入れないところだよ」
「さすが俺、だろ」
そう言って手を握ってくれた。
恋人同士の指を絡めたつなぎ方。
これ、すごく好き。
今までの彼氏とはあまりこのつなぎ方はしてこなかった。
水族館の中は涼しくて、天井が高いせいかそこまで混んでいるという感じはしなかった。
けれど、水槽の前は行列になっていて、待たなければ何も見えない状態で、仕方なく後ろに並ぶ。
そこで、圭史さんは絡めた指先で手のひらのこちょこちょしてきた。
「……圭史さんっ」
私の負けじとやり返すけど、私、感じやすいのかな。
手のひらまで感じちゃう……。
私の背後に回った圭史さんは、私を囲うように後ろから抱きしめる格好で、水槽を眺めていた。
「…………」
当たってる。
腰に感じる、かたいもの。
そして、回された手が周りの人にはバレないように私の胸に当たっている。
「ダメだよ」
「ん、何が?」
「もう」
「ほら、見ろよ。あれ、クラゲ光ってて綺麗」
平気な顔してそんなことを言う圭史さんは、後ろからもっと強く腰を押し付けてくる。
私も反撃、と思い、手を後ろに回し、彼のモノを触った。
「~~っ!」
カチカチだよぉ。こんなところで。
人だかりの中、みんなが水槽に夢中になっている最中、圭史さんは他の人から絶対に見えないように角度を取り、前からスカートの中に手を入れてきた。