恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
「絢斗、褒めすぎ」
 上目遣いに俺を見る彼女に微笑んだ。
「事実だよ。それで、俺の告白に対する返事を聞きたいな」
「私も……絢斗が好き」
 美鈴がハニカミながら俺に思いを伝える。
 そんな彼女が可愛くて、優しくキスをした。
「よくできました。もうこれで本当の恋人同士だよ」
 ギュッと美鈴を抱きしめると、彼女も俺を抱きしめ返す。
 幸せに満ちた朝。
 亡くなった親友に心の中でそっと告げた。
 美鈴をずっと俺が守っていくよ。

「お前、昨日はあんな悲壮感漂った顔してたのに、今日は晴れやかだな。なんかいいことあっただろ、芹沢さんと? エレベーターの中でも彼女の様子ちょっと変だったし」
 その日の朝出社して、いつものように副社長室でメールのチェックをしていると、拓真がノックをして入ってきて俺の顔を見るなり言った。
 彼女というのは美鈴のこと。
鋭すぎる秘書というのも考えものだ。
美鈴と愛し合ったなんて言うわけがない。
「別に」

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