地味子ちゃん
【仕事を頼まれちゃったからそっちに持っていくね!】
数秒も経たない内に、すぐ既読がつき、返信が来た。
【分かった手伝うよ!待ってるねー】
ウサギが目をうるうるさせている可愛らしいスタンプを見て、あいちゃんらしいなぁと口元が緩んだ。
スマホをしまうと、頼まれた雑用を持って席を立つ。
教室を出ると、廊下の突き当たりを右に曲がって少し歩き、Roseと書かれた看板が下がっている扉の前に立ち止まった。
ガチャっと扉を開けた瞬間、お腹に大きな衝撃が来る。
「いーちゃん!!!!」