地味子ちゃん


 私の名前が苺華だから、(いちご)ちゃんと呼ばれている。


 ちなみに、あいちゃんって呼んでいるけれど、あいちゃんも私のひとつ上で高校二年生だ。


 「あー・・・・久しぶりの苺ちゃん成分・・・・・!」


 あや先輩は、掴んでいたあいちゃんのことをぽいっと投げると、そのまま私に抱きついてくる。


 「ふふっ成分ってなんですか?」


 おかしなことを言うあや先輩にクスッと笑うと、新しい人物が入ってきた。


 「おい、気持ち悪いことを言うな。そして僕の苺華から離れろ!!」


 「隼人(はやと)先輩!」


 「苺華!お、おおおはよう!!」
 
< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop