私を見て、私を愛して
「……もしもし」

『もしもし今どこ?』

「えっと、公園?車降りたところの近くの。」

『わかった。すぐ行く。』

「え?大丈夫だよ。今から帰るから。」

『だめ。俺が行くからそこで待ってて。』

そう言って電話が切られた。

(今から来るの?どうしよう、まだ心の準備ができてないのに。)

20分ほどすると、公園の入り口付近に見覚えのある車が止まった。

ゆか子はゆっくりと立ち上がり、車に近づこうと歩き出す。

車にたどり着く前に、運転席から降りてきた洋樹が駆け寄ってきた。

ふたりの距離が近づき、ゆか子は洋樹まであと数歩のところで止まった。

洋樹はそれを見て、グッと眉間に皺を寄せる。

あっ、と気づいたときには、洋樹の腕のなかにいた。

「心配した。」

吐息と共に吐き出された言葉に、ゆか子の心が震えた。


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