月下の恋人…missing
『穴場――――?』
「はい。」
タケシはエヘッと得意気な笑顔を浮かべた。
辺りを伺うと、大自然と言うか、雰囲気からして多分山の中。
街灯一つなく、真っ暗で何も見えなくて、遠くの方にポツンと一件だけ灯りが見える。
「僕の実家ですっ」
『はっ?!』
「家の実家ペンションなんです。
家族経営で口止めしてあるんで、絶対バレませんから。
お客さんもそう滅多に来ないですし。」
『でも…迷惑じゃないのか?』
タケシはニコニコと笑って続けた。