月下の恋人…missing
タケシは眩しい笑顔を残して去って言った。
テールランプを見送ってまゆに向き直ると、クスクスと笑っている。
『どした?』
「光にぃ…洋服…」
『あ゛っ――――!』
「でも…それもありかも。可愛いよ。光にぃ」
すでに時は遅くタケシの車は見えなくなっていて
『可愛いって…行くぞ!』
「あっ。もしかして照れてる――?!」
俺は開き直って、まゆの手を引いてホテルの方へ歩き出した。
黒の薔薇柄やパープルのテロテロのシャツに、黒の細身のパンツ。
一言で言うと、キザったらしい服が俺のトレードマーク。