月下の恋人…missing
「いらっしゃい!お待ちしてましたよ。さっ、ど~ぞど~ぞ。」
『よろしくお願いします。』
タケシのお母さんは当たり前だけどそっくりで、暖かい雰囲気もそのままでほっとする。
「ごめんなさいねぇ。田舎でびっくりしたでしょ!何にもないんだけど、ゆっくりしてって下さいね。」
『ご迷惑おかけします。』
「ぜ~んぜん。朝ごはん用意するから起きたら電話してね。じゃあごゆっくり」
屈託ない笑顔で¨はいっ¨と部屋の鍵を渡されてお礼を言って部屋へ向かった。
────ガチャ
「可愛い部屋だね。」
部屋に入って目の前にあるダブルベッドに落ち着かず、ソファーに座って辺りを見回す。
ピンクで統一されたそこは、けして新しくはないけれど清潔感のある建物だった。