月下の恋人…missing
『さて今日は何の日でしょうか?』
「ん…何?」
―――ガサッ…
「あ……七夕だぁ!」
ニコッと笑う光にぃの手にはカラフルな短冊が握られていた。
「懐かしいなぁ!小学校以来だよ。」
『だろ―――』
予想外な出来事に切ない気持は何処かへ行ってしまう。
『ちなみに願い事はひとつだけだぞ』
そう言われながら一枚の短冊を受け取って
光にぃに見えないように、屋上の端っこのテーブルへと移動した。