月下の恋人…missing
ねぇ光にぃ―――
私の願いはひとつしかないんだよ
例えどんな立場だとしても
光にぃへ続く道が永遠に跡絶えませんように…
『書いた―――?』
突然後ろから覗き込まれて、書き終えた短冊を急いで裏返す。
「見ちゃダメだよぉ」
『秘密主義ですか』
そう言って拗ねたように微笑む様子に鼓動は速くなって
「光にぃは書いたの?」
恥ずかしくてテーブルを見つめたまま、慌てて話しを反らした。
『これから書くから、笑わないように…』