君と、共に。(仮)

第一章

《優香 side》

 目の前で、大きく白い紙が貼られる。
 そこに書かれていた文字に、嬉しくて飛び跳ねる。
沙弥(さや)っ、今年も同じクラスだねっ!」
 思わず、隣にいた私の大親友の手を握った。
「あ、ほんとだ。やったね、優香(ゆか)
 沙弥は、そう言って微笑み返してくれる。
「うんっ」
 今年も、沙弥と一緒にいられるという事実に、思わず笑みが零れた。
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