青色交差点
そしてあの頃は私なりに青春していたのだと今ならわかる。青春を謳歌する皆と自分の間にはガラスの壁があると思っていたが、そんなものは存在しなかったのだ。

仲の良い友達と街に繰り出して流行りのスイーツを食べたり、部活に打ち込んで暗くなるまで汗を流したり、はたまた片想いの人と会えただけで幸せな気分になれたりなどの華やいだものだけが『青春』ではない。

繊細で不安定でもやもやしていて、自分のことも人のことも将来のこともよくわからない。そんな新芽のように柔らかな心で過ごしていたというだけであの日々は尊かったのだ。当時は煙たいだけだった『青春』という言葉が今はキラキラして見えた。
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