島津くんしっかりしてください
『まこちゃんが早くむかえにきてくれてうれしかったのー!』






……そうだよね。委員会のせいとはいえ、琴音に寂しい思いさせちゃったよね。






申し訳なくなって、琴音に声をかけた。







「琴音、今日はちょっと寄り道してアイス買っていこうか」



「あいす⁉」






ぱあぁっと輝かんばかりの笑顔。







「アイス食べたい?」



「たべたい!」






この保育所の近くにはアイスの自販機があって、たまにそこによって買ってあげていた。






「味なにがいい?」



「ちょこ!」



「はーい」






この自販機でいつも買うのは琴音のお気に入りのチョコクッキーアイス。






自販機にお金を入れてそれを買い、琴音に渡す。







「はい、どうぞ」



「ありがとーございます!」



「うん。落とさないようにね」






ペコリとお辞儀をする琴音の頭を撫でると、琴音は少し不思議そうに首を傾げた。






「まこちゃんは食べないの?」




「私?……大丈夫。今お腹空いてないの」



「そっかー」






それだけいうと琴音は納得したようで、ぺろぺろとアイスを食べ始める。






その幸せそうな表情を見て、私まで嬉しくなって、空を見上げた。






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