常磐色の愛情
「ねぇ、私そろそろ帰らなきゃ…」

そう告げた。

「そう?じゃあまたねー!」

ケイが言い、私が席を立つと

「俺も…もう帰ろうかな」

目の前の男の子も立ち上がる。

「お前も帰るのか?じゃあケイ、もう今日は解散しよう」

そう促され、ケイは頷いたものの、なんだか不服そうに見えた。

全員、方向がバラバラなので、駅で解散し、私はようやく人心地がついた。
< 5 / 15 >

この作品をシェア

pagetop