私の彼氏はクラスで一番、
「保健室行こう!」
「えっ」
「動けないくらい痛いんでしょう? 先生に見てもらった方がいいよ」
「いや、大丈夫だよ」
慌てたように手を振る鈴原くんを無視して、前に回って彼の足を見る。
ジャージのズボンに隠れて全ては見えなかったけれど、湿布越しにも赤く腫れているのが分かって、思わず眉間に皺が寄った。
「すごく腫れてるよ……応急処置しかしてないんじゃない」
「うん、まあ……」
「やっぱり、先生に見てもらおう? 私、肩貸すから!」
ほら、と両手を広げて手伝うよアピールをしてみる。
すると、鈴原くんはびっくりしたように目を瞠って、それから、眉を八の字に下げながら吹き出すように笑った。
「俺が寄りかかったら、山本が潰れちゃうよ」
つ、潰れはしないと思うけど。
でも、身長差もあるし、しっかり支えられるのかと訊かれると、確かに自信は無い。
「じゃあ、せめて先生を呼んでくる。それならいい?」
「いい? って、それはどっちかと言うと俺のセリフだけど……。うん、でも、そこまで言ってくれるなら、山本に甘えようかな」