ほどけるいと。
「ねぇ琴音。琴音の悩みは,将来のこと? それはもう,決めてるんでしょ?」



私の迷いを,由芽に話すことへの迷いを,由芽が敏感に感じとる。

もちろん,はぐらかしたつもりも,関係ない話をしてるつもりもないけど。



「学校が,遠いの。次の春にはもう,一人暮らし」

「……それでも,私と友達でいてくれる? 会ってくれる?」



ショックを受けたように,由芽が問う。

だけど,私達が卒業するのは,高校。

中学校なんかじゃない。

由芽はいくらか覚悟してたんだろう。

言葉の最後に,緩く微笑んでくれた。

自分だけじゃなくて,私まで励ましてくれるために。



「うん。そうなの。本当なら,会おうと思えば会えるんだよ…でも」



本題に,入る。
< 127 / 248 >

この作品をシェア

pagetop