ほどけるいと。
「き,のう。LI⚪Eくれてありがとう」

「あ,うん。ちょっと用事あったから」



よし。

まず一歩前進。

でも,私も引きずられるようにたどたどしくなる。

どうにもならないと判断した私は,自然と流雨くんと離れ,自分の席へと向かった。



「珍しいじゃん」

「由芽…」



ニマニマと寄ってくる由芽。

私は時計を見て,いつもより早いなと何となく思った。



「何が?」

「流雨くん」

「あーね。あんま話せなかったけど」

「すっかりファンじゃん」



そうなのよ。

女子が挨拶してるの見て,いけるかなと思ったのに。



「まぁ気長にいくよ」

「ははっそうだね」



男子とは普通に笑うのに。

女の子,苦手なの? 

笑って,欲しいなぁ。
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