ほどけるいと。

初めて向けられる気持ち

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~高1~



「! 流雨…」

「琴音さん,ちょっといい?」

「え…?」



昼休み,昼食を終えて,流雨くんに話しかけようとした私は,室長に呼び止められた。

なんだろ…

室長に何か言われるのは,特に珍しいことでもなんでもない。

でも,話しかけるのは私の方が多いから,びっくりした。



「あ,うん大丈夫」



流雨くんを逃した事を少し残念に思いながらも,頭を切り替えて返事をする。



「? どうかしたの?」



なのに,呼び止めながら,なかなか切り出さない室長を不思議に思った。
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