初恋の味は苦い
黒歴史。
なかったことにしたい過去。
私にとって一生に一度のあの思い出を、彼は一言「黒歴史」と言った。
それは何が、「私と付き合った」というその事実が黒歴史なのか。
気付いたら私はカフェを出て業務室に戻り、パソコンを前にカタカタやっていた。
送信。
ん?あれ?私、コピペそのまま送ってしまった?
急いで見返すと、宛名を変えないまま別の人間の名前でメールを送ってしまっていた。
バカ。バカだ。
大変申し訳ございません。
「森山さん」
突然、聞き慣れない呼び名が背後でした。
まずい、今ちょっとそれどころじゃない、と思いながら振り返ると多田祥慈が立っている。
「加賀さんって今どこか行ってる?」
優希のことだ。
遅めのランチにでも行ってるのかもしれないし、私がザッと見渡した感じ業務室にはいなさそうだ。
「ちょっと遅めの昼休憩かも」
「そっか」
「何かありました?」
「ああ、本当はそろそろ会社説明とか簡単な話があるって予定で言われてて、大丈夫、ごめんね、業務中」
そう彼は爽やかに笑う。
なかったことにしたい過去。
私にとって一生に一度のあの思い出を、彼は一言「黒歴史」と言った。
それは何が、「私と付き合った」というその事実が黒歴史なのか。
気付いたら私はカフェを出て業務室に戻り、パソコンを前にカタカタやっていた。
送信。
ん?あれ?私、コピペそのまま送ってしまった?
急いで見返すと、宛名を変えないまま別の人間の名前でメールを送ってしまっていた。
バカ。バカだ。
大変申し訳ございません。
「森山さん」
突然、聞き慣れない呼び名が背後でした。
まずい、今ちょっとそれどころじゃない、と思いながら振り返ると多田祥慈が立っている。
「加賀さんって今どこか行ってる?」
優希のことだ。
遅めのランチにでも行ってるのかもしれないし、私がザッと見渡した感じ業務室にはいなさそうだ。
「ちょっと遅めの昼休憩かも」
「そっか」
「何かありました?」
「ああ、本当はそろそろ会社説明とか簡単な話があるって予定で言われてて、大丈夫、ごめんね、業務中」
そう彼は爽やかに笑う。