初恋の味は苦い
混沌とする脳内。
「ごめん、私祥慈とヤッたよね?」
「うん、覚えてないの」
「ほとんど覚えてない」
「昨日が初めてだったんじゃないの」
私は口元に手を当てたまま固まってしまい、呆然と目の前の祥慈の荷物が散らかってる室内を見回す。
祥慈がやっと上体を起こして、私に向き合った。
「りっちゃん、昨日は俺も酔っ払ってたし、りっちゃんも酔ってたんだろうし・・・」
そこまで言われたところで、私は割り込む形で断言した。
「なしで」
軽く衝撃を受けたような表情で「うん」とだけ祥慈は返す。
「昨日のことは、何もなかったことで」
「そう、まさしく俺も同意見です」
私は確認するようにブンブン頷いて、ベッド下に置かれたスリッパを探す。
「大丈夫?」
祥慈が心配したように聞いてきた。
「うん、大丈夫」
「昨日、すごい騒いでたけど」
「え、騒いでた?」
スリッパ探しを一旦やめ、恐る恐る祥慈の方を振り返る。
「『痛い痛い無理無理』『こんなの入るわけない』ってずっと騒いでた」
「ごめん、私祥慈とヤッたよね?」
「うん、覚えてないの」
「ほとんど覚えてない」
「昨日が初めてだったんじゃないの」
私は口元に手を当てたまま固まってしまい、呆然と目の前の祥慈の荷物が散らかってる室内を見回す。
祥慈がやっと上体を起こして、私に向き合った。
「りっちゃん、昨日は俺も酔っ払ってたし、りっちゃんも酔ってたんだろうし・・・」
そこまで言われたところで、私は割り込む形で断言した。
「なしで」
軽く衝撃を受けたような表情で「うん」とだけ祥慈は返す。
「昨日のことは、何もなかったことで」
「そう、まさしく俺も同意見です」
私は確認するようにブンブン頷いて、ベッド下に置かれたスリッパを探す。
「大丈夫?」
祥慈が心配したように聞いてきた。
「うん、大丈夫」
「昨日、すごい騒いでたけど」
「え、騒いでた?」
スリッパ探しを一旦やめ、恐る恐る祥慈の方を振り返る。
「『痛い痛い無理無理』『こんなの入るわけない』ってずっと騒いでた」