結ばれないはずが、一途な彼に愛を貫かれました ~裏切りと再会のシークレット・ベビー・ラブ~
 やっぱり栄養のあるものをたくさん食べさせてあげたい。アルベルトの様子を見ると、リヒトのことを大切にしてくれそうな雰囲気があるから、養育費を少しだけお願いしてもいいだろうか。そんなことを思って顔を上げると、アルベルトは未だ憮然とした顔をしていた。

「ソフィア、これからは君に苦労をかけない」
「アルベルト? どうしたの?」
「いや、これからのことを考えていただけだよ。とにかく、今夜は夕食を食べたら休んで欲しい」
「え、えぇ。そうさせて貰えると嬉しいけど……」

 リヒトと一緒に料理を堪能したソフィアは、お腹いっぱいになると疲れも出てきて睡魔に襲われる。リヒトも服を緩め靴を脱がせると、ベッドの上を飛び跳ねるように楽しんでいた。

「ソフィア、ではまた明日」
「え、えぇ。おやすみなさい」

 アルベルトは挨拶をするとスッと部屋を出て行った。最後まで何か考え込むような顔をしていたけれど、また何か記憶の混乱でもあったのだろうか。リヒトもいるから、話せないこともあったのかもしれない。ソフィアは考えようとしても眠気に勝てず、リヒトを抱きしめるとすぐに寝てしまった。
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