【BL】愛されたいだけ
「身体キツイだろ」
「はい……油断すると春永食っちまいそうで……」
「ハハッ苦しめ苦しめ」
「これ、実は変な薬とかじゃないですよね?」
「さぁ?」
変な薬だったら困る……
「ひとまずは合格かな」
「え?」
「何でもない。ほら家着いたぞ」
車から降りて家に入ろうとした瞬間
「月愛、おかえり」
「な……んで」
何年も会って居なかった母親が居た
「急で悪いんだけどさぁ、しばらく家泊めてくれない?」
「………」
「彼氏と別れて追い出されてさぁ」
「……嫌だ」
母親だと思ったこと一度も無い
なのに都合悪い時だけ俺か姉貴を頼ってくる
「どちら様?」
俺と母親の間に
「ひ……さとさん」
永和さんが立ちはだかった