【BL】愛されたいだけ



春永side




突然倒れた月愛



「月愛!?」


「限界だったか」

「永和?何か知ってんの?」




電話を終えたのかリビングに戻って来た永和がそう言った




「フェロモン抑える薬飲んで副作用で今キツイ状態だ。そこに春永が抱き着いたから完全に意識飛んだんだろ」




戻って来る前に永和と月愛が部屋に行った理由はそれだったのか







「とりあえずこいつの部屋とする場所に転がしとくわ」





永和が月愛を担いて再びリビングから消えた





するとずっと黙っていた春が




「春永は月愛のこと本気か?同情で一緒に居ようとしてねぇか?」

「そんな訳……」

「俺も親に捨てられたタイプだから月愛の気持ちは良くわかるし、

同情されることが気に食わないことも知ってる」






春は真っ直ぐ俺を見つめて反らさない








  
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