【BL】愛されたいだけ
オメガなんて所謂カースト最下層な訳だし
世間的にはまだ差別される
「春永……」
「ごめんっ……泣くつもりじゃ……嬉しくて」
「……俺は金持ちの世界は知らないけど、高校生の友達としてはこれからも仲良くしたいからさ」
「うん……真緒ありがとう……真緒が彼氏なら良かったのに」
「それ、俺の前で言う?春永?俺じゃ不満!?」
「不満しかない……」
オメガなのにこんなに幸せで周りに恵まれていて良いのだろうか
周りに助けられてばかり
次は自分で行動しなきゃ駄目なんだ
朝のホームルームが始まるので俺達は教室に戻ることにした
その途中で
「先行ってて。用事あるから」
俺だけ2人と別れた
行き先は
「……何であんたが学校に居るのよ」
「あなたと話をする為に来ました」
西山乃々葉