恋人は幽霊
「それは教えられません」
「どうして!?」
「10年も経ったんですよ、今更私が見つかったところでどうにもなりません。それに、私の家族は今でも私はどこかで生きていると信じてます。」
「だからって」
「私は陸に陸だけのお墓を作ってもらったんです。それで充分です」
「今陸という男は夢香に夢中だけど、それはいいのか?」
「私は何も言えないもの。私が死んで陸も死んで、それから陸は毎日私のお墓に来てくれていたわ」
「ということは、夢香はその公園を知っているのか?」
「ええ、そうね。でも彼女もきっと言わないでしょうね。」
「何故言わない?」
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