自信家幼なじみが隠すもの
罰として1週間くらい距離を置くのもありなんじゃ……?
私の方が耐えられなくなる可能性は大だけど。
今は一緒にいたくないかも……。
「変なこと考えてるだろ」
「……ちょっと距離を置こうかな、とか」
「なんで!」
「このまま許すのは癪だなって」
「勘弁して」
「ははっ、どうしようかな?」
いつもと逆転している立場ってのは結構気分がいいんだね。初めて知ったよ。
懇願するような大和くんなんてレア過ぎて動画を録っておくべきなんじゃないかとすら本気で思う。
ただし、あんまり調子に乗りすぎてそれが大和くんの地雷を踏んだらしく……
「ま、距離を置かれる前に閉じ込めておけばいいんだけどな」
「え?……わっ!」
不穏な言葉と共に、軽々と持ち上げられお姫様抱っこをされてしまった。
そのまま大和くんの部屋へ戻り、ベッドの上で完全に捕らわれる。
耳に触れた大和くんの吐息は怪しくて。
「明日はちょうど休みだし、長いこと一緒にいられるな」
「自分の部屋で寝る……!」
「ダーメ。放してやる気ねーから」