姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
ゼルナの言葉はいつだって温かくて、心に明かりが灯るように明るくなる気がした。


「とっ……兎に角、ウェンディはウェンディのままで居てくれたらいいんだよ」

「はい……!ゼルナ様、ありがとうございます」

「僕、言い過ぎてない?大丈夫……?」

「ふふっ、大丈夫です。ゼルナ様の為に頑張ります」

「良かった……ありがとう、ウェンディ」


笑みを見せると、ゼルナは安心したように息を吐き出した。
その後、思い出したように口を開く。


「明日、ウェンディにサプライズがあるんだ」

「サプライズ……?」

「楽しみにしていてね」


そんな昼間のゼルナの言葉を不思議に思いながら、入浴を終えてベッドの上に移動しながら、のんびりと考え込んでいた。

ーーコンコンッ

響くノックの音に「はぁい」と気の抜けた返事を返した。

(……ゼルナ様の為にも、私も変わらなくちゃ)

まずは自分に自信をつける事からだろう。

(ゼルナ様の隣に堂々と立てるように……!一緒に幸せになる為に)

それから別邸に帰った時にゼルナの好物を作れるように、早めにシェフの元に行った方がいいだろうと思いながら一人で気合を入れていた時だった。


「ウェンディ……?何か考え事かな?」

「ーーーきゃあぁぁ!?」

「そんなに驚かなくても……僕はまだ君を襲っていないんだけど」

「っ!!?」
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