何もかも奪われた純白の聖女は全てを破壊する
「今、貴女がこうして持て囃されているのは膨大な魔力を持っているからよ?わたくしも強い力は持っているけれど……」
「な、なんの話をしているの…?」
「だけど、わたくしは聖女の力を失いたくないの」
「!?」
「歴代の異世界人の聖女はこの大結界を張った後、この世界から消えてなくなるんですって…」
「……ぇ」
「何でだと思う?」
「………な、んで?」
「ライナス王国の聖女に裏切られて魔法陣に取り込まれるから」
「ーーー!!!」
「異世界人なんて捨て駒よ……なのに本物の聖女だとか言われて調子乗ってんじゃないわよ!!貴女、少し鈍すぎるわ………それに純粋すぎて吐き気がしちゃう」
「…………」
「嫌がらせを受けても気にしないし……わたくしに嫌われているのに気付かなかった?」
片足を徐々に魔法陣に引き摺られながら、アンジェリカの話を聞いていた。
あまりの衝撃に震えていると、上から見下ろしていたアンジェリカは嘲笑うように言った。
「ふふっ…わたくし達に騙されてたのよ?」
「アンジェリカ、さま……?」
「貴女が呼ばれたのは、この国の犠牲になる為……結界を張るためにはライナス王国の聖女の力では足りないのよね。何人もの聖女を犠牲にしてたら毎回、大結界を張るのが大変でしょう?だから異世界人が必要なのよ」
「なに、それ……アンジェリカ様、何言ってるんですかッ!?」
「な、なんの話をしているの…?」
「だけど、わたくしは聖女の力を失いたくないの」
「!?」
「歴代の異世界人の聖女はこの大結界を張った後、この世界から消えてなくなるんですって…」
「……ぇ」
「何でだと思う?」
「………な、んで?」
「ライナス王国の聖女に裏切られて魔法陣に取り込まれるから」
「ーーー!!!」
「異世界人なんて捨て駒よ……なのに本物の聖女だとか言われて調子乗ってんじゃないわよ!!貴女、少し鈍すぎるわ………それに純粋すぎて吐き気がしちゃう」
「…………」
「嫌がらせを受けても気にしないし……わたくしに嫌われているのに気付かなかった?」
片足を徐々に魔法陣に引き摺られながら、アンジェリカの話を聞いていた。
あまりの衝撃に震えていると、上から見下ろしていたアンジェリカは嘲笑うように言った。
「ふふっ…わたくし達に騙されてたのよ?」
「アンジェリカ、さま……?」
「貴女が呼ばれたのは、この国の犠牲になる為……結界を張るためにはライナス王国の聖女の力では足りないのよね。何人もの聖女を犠牲にしてたら毎回、大結界を張るのが大変でしょう?だから異世界人が必要なのよ」
「なに、それ……アンジェリカ様、何言ってるんですかッ!?」