女の賞味期限

第1話 処女の期限

高校生の時。同級生の皆は、こぞって彼氏を作った。

誰が早く初体験を済ませるかで、競い合っていた。

次々と周りの子が、初体験を済ませていく中で、私一人だけ経験できなかった。


一応、恋愛に興味は持っていて、彼氏もできた。

でも、その彼氏は「桜の事傷つけたくない。」と言って、手を出さなかった。

「大学に進学したら、そういう事許されるのかな。」

そう言って大切にしてくれた彼氏は、遠方の大学に行ってしまった。

私達は、結ばれる事なく、別れを決めた。


そして、二十歳の誕生日を、処女のまま迎えてしまった。


「桜、誕生日おめでとう!」

「ありがとう。」

大学の友達達が、二十歳の誕生日を祝ってくれた。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop