スキナダケ
誰がどこで死のうと、遺族にとって理不尽な結末を迎えようと、どうでもいい。

今回は確かにちょっと派手にやり過ぎた。
近隣住民だってまったく気付いてないってことは無いだろうし、
ハナ達の姿を目撃した人だっていると思う。

ソレをお父さん達がどう揉み消したかは知らない。
お金を積んだのかもしれないし命を脅かしたのかもしれないし。

ハナが心配することは何も無い。
今まで通りお父さんにとって「可愛い華楽」で居て、おじさんの厄介ごとを流してあげる。
夕海に飼われて共依存して生きていくだけ。

ハナの世界は何も変わらない。

だいじょうぶ。

夕海。
君だけはどこにも行かないで。

君の命が危なくなるのなら、ハナの世界を壊してでも絶対に夕海だけを守るから。

ハナにはもう、それだけでいいんだよ。
だからどうかハナを信じて。

夕海を失くさない為ならハナはなんだって出来るから。
< 119 / 235 >

この作品をシェア

pagetop