スキナダケ
「ママ、ハナね、お酒呑んでみたいんだ。ママいつも美味しそうに呑んでるでしょ?だからハナも経験してみたい」

「何言ってるのー。未成年でしょ!」

「いいじゃん。ちょっとだけ。ママとハナの秘密にしよ?」

本当の親なのに、血が繋がってるのに、ママもハナの顔に弱い。
すぐに女の顔をする。
もう分かってる…。

「ちょっと待ってて」

ハナはソファから立ち上がってキッチンに行った。
グラスを二つ用意する。

今朝、ママに貰った一万円で買った。
自分で買ったんじゃない。
さすがに未成年だってバレると思ったから、コンビニの前でたむろしてた三人のお姉さん達にお願いした。

お姉さん達はハナの顔を見て喜んで買ってきてくれた。
連絡先を交換しようってしつこく言われたけれど、お釣りを全部あげることで解放してくれた。

お姉さん達が買ってきてくれたお酒の銘柄はよく知らない。

テレビのコマーシャルで観たことがある気はする。
茶色っぽくて、外国のおじさんの絵がロゴになってる。
ウィスキーらしい。
それと炭酸水が一本。

お酒なんて作ったこと無いけれど、適当にウィスキーと炭酸水を混ぜた。

今のママに、味なんてよく分からないだろうからどうでもいい。
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