再び、光が差す-again-〈下〉
雪希が病院に運ばれたという報せを聞いてから三日が経った。
脳の損傷が酷く大手術になったが、幸い早い治療のおかげでなんとか一命は取り留めた。
だがまだ雪希は目を覚まさないでいる。
私は誰にやられたのか何も聞かされないまま、毎日菜穂とお見舞いに来ていた。
「いつになったら目が覚めるんだろう」
菜穂は毎日心配で夜も眠れないのか珍しくクマを作っていた。
雪希が襲われた日からカオルにも会えていない。
連絡しても、カオルは携帯を見ていないのか既読が付かなかった。
ならばと奈都に連絡を入れるが、ここ最近苛立っていて話を聞ける状況では無いと言われてしまった。
何がどうなっているのか分からず、仲間外れのように除外された私と菜穂は、こうやって毎日お見舞いに来る以外出来ることは残っていなかった。
「日も暮れてきたし、そろそろ帰ろう」
私が菜穂に声をかけるが、菜穂は首を横に振る。
子供のように駄々をこね、雪希の側から離れようとはしない菜穂に私は優しく背中を摩る。