再び、光が差す-again-〈下〉
『雨の中あなたに傘を差してくれる人もいつかは現れるし、この雨も必ずいつかは止みます。
だから、変わらない明日なんて無いです。
突然大きく動き出す時が絶対に来ます』
綺月は目を逸らすことなく杏樹に言った。
こんな自分に傘を差してくれる人間が現れるのか、このどうしようもない日々から抜け出せるような明日が来るのか。
杏樹は綺月の話を聞いて、少しだけ期待したかった。
そんな綺月の口から"カオル"という聞き覚えのある名前が出た。
杏樹は戸惑い、早々にその場から離れたが、後に近付いてきた桜の情報で綺月がカオルの女だと知った。
どんな縁だよと鼻で笑った。
そして意外にも早くまた綺月と再会した。
綺月は俺がAgainを潰そうとしていることも知らずに、近寄り傘を差し出してきた。
無邪気に笑うその笑顔を見ると、罪悪感で死にそうになった。
自分が杏樹だとバレて、綺月と菜穂の首を絞め気絶させた時、もう自分を止めることは出来ないと思った。
死に物狂いで探して見つけたミナトを殺した憎い男を殺して、俺も死のうとこの時決めた。
どうせ死ぬんだったら、最後に聡と一喜に会ってから死にたいと思った。
だから、変わらない明日なんて無いです。
突然大きく動き出す時が絶対に来ます』
綺月は目を逸らすことなく杏樹に言った。
こんな自分に傘を差してくれる人間が現れるのか、このどうしようもない日々から抜け出せるような明日が来るのか。
杏樹は綺月の話を聞いて、少しだけ期待したかった。
そんな綺月の口から"カオル"という聞き覚えのある名前が出た。
杏樹は戸惑い、早々にその場から離れたが、後に近付いてきた桜の情報で綺月がカオルの女だと知った。
どんな縁だよと鼻で笑った。
そして意外にも早くまた綺月と再会した。
綺月は俺がAgainを潰そうとしていることも知らずに、近寄り傘を差し出してきた。
無邪気に笑うその笑顔を見ると、罪悪感で死にそうになった。
自分が杏樹だとバレて、綺月と菜穂の首を絞め気絶させた時、もう自分を止めることは出来ないと思った。
死に物狂いで探して見つけたミナトを殺した憎い男を殺して、俺も死のうとこの時決めた。
どうせ死ぬんだったら、最後に聡と一喜に会ってから死にたいと思った。