キミの恋のはじまりは
「こたくんっていうの?」

「うん、そだよ!こたくんは4さいなの!」



膨らましていたほっぺはあっという間に萎み、今度は指で4歳ポーズを作ってえっへんと胸を張っている。

真由ちゃんとふたりで腰をかがめて、こたくんの目線に合うように身を縮めた。


「4歳なんだ、かわいい~」と真由ちゃんが悶えると「かわいくないよ!こたくんはかっこいいの!」と真面目顔で訂正が入り、また吹き出してしまった。

私たちに笑われている理由がわからないこたくんは、不思議そうに首をかしげていて、その仕草がまた可愛すぎて眉が下がりっぱなしになってしまう。



「では、かっこいいこたくん」



呼びかければ、「はぁい」と右手をぴしっと天に突き上げて返事をしてくれた。

まわりにさらっと視線を走らせながら



「ひとりなの?おうちのひとはいないの?」



と聞けば、こたくんは瞬きを数回忙しなくして、自分でもまわりをきょろきょろと見回した。


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