浮遊
他人に自分を重ねて、
自分に他人を重ねて、
一喜一憂を繰り返す。
なんとも無駄な時間ではないか。
とは思うが、それが人であるなら仕方がない。
それが出来ないのが人でないというのなら
私はそれに従おう。
より機械的に生きたいが人間的に生きてしまう自分に
嫌気が指す。
さきのものに抗ったらより機械的になれるのだろうか。
それでもまだ人間だというのだろうか。
恐らく後者だろう。
抗う気力ももうないが。
わざわざこんな姿に産まれ、
このような思考を持って、
人間とは別の方向に進もうとする様子は
なんとも無様なものだろう。
思考が無駄な時間に変わる様を何度も体験している。
より機械的にを求めた結果
型遅れの私は人々に取り残されてしまった。
機械的に、人間的に、
どうして対と思い込んでいるのだろう。
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