野球部に入ろう

バット・フィーリング

「ねえ、バット君。学校なんか行ってどうするの?」

学校に行く途中、ボール君がたずねました。

「決まってるでしょ。野球部に入るんだよ」

「え、あ、ははははは。野球部に入るって言っても、僕たちは野球の道具なんだよ」

ボール君はころころと笑い転げました。
バット君も負けずに言い返しました。

「ボール君こそ、自分で自分のことを道具なんて言って、恥ずかしくないの?どうせ野球やるなら、道具じゃなくてレギュラーになってやろうよ」

「え、いや、でも・・・」

「それ以上、聞きたくないよ。さあ、着いたよ」
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