掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「……環、腹減っただろう?
オムライスならすぐ出来るから、作ってやるよ」

「え! 本当!?」

言われて始めて気づいたけど、ものすごくお腹が減っていた。

やっぱり淳之介は優しい。


それから私は淳之介が作ってくれたオムライスを一緒に食べた。

ケチャップ味のシンプルなオムライスだけど、卵はふわふわトロトロで、とっても美味しかった。


◇◇



その日から、私たちは拓郎の話をすることはなくなった。

拓郎から私に連絡がなくても、淳之介には何度も連絡があったのかもしれない。

でも淳之介はきっと気を使ってくれていたのだろう。私が拓郎の様子を知ることはなかった。


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