掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「今日、公親先生は良かったの?」

「あ、うん。ランサークルに行ってる。
帰りに淳くんと食べてくると思うよー」

「……そうなんだ」

淳之介、キャンプ帰りなのにちゃんと参加してるのね。
でも、じゃあ今日は無理かな…

「あのね、報告!」

「うん?」

「……赤ちゃん、出来たの」

「えぇ!」

美由紀に赤ちゃん?
え、美由紀も妊娠したの!?

「ふふふっ……私もびっくり。
環が泊まりに来た次の日かな。朝、突然吐き気がして…
前日のお酒が残ってるにしては時間が経ちすぎているし。それで遅れていることに気づいたの。
私、まだ勤めだして二年目だし、赤ちゃんは先でいいかって話していたのよね。一応、気をつけてはいたんだけど…」

「そ、そうなんだ…」

親友の生々しい話は気恥しい。

「あ、おめでとう!
……良かったのよね?」

「うん! ありがとう。
出来てみたら、もうすっごく嬉しくて! もちろん良かったよ〜」

「……そっか。そうだよね。
あ、公親先生も喜んでいるんじゃない?」
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